君と僕は いっしょにながめていたんだ ガラスの要塞を
僕は うらやましかったんだ ガラスの要塞が
あの中では みんなが楽しそうに見えたんだ
みんなが笑いあって おいしいものを食べて
とても幸せそうだと思ったんだ
だから僕は 入りたくなったんだ ガラスの要塞に
僕が ガラスの要塞に入ったとき ガラス越しに透ける 君のその顔は
とても 悲しそうだったね 赤い涙が 流れているよ
必死に何かを叫んでいるね その言葉はわからないけれど
何を言っているかは わかるんだ そう
ここは ガラスの要塞は 監獄だったんだ
生きながら入る 地獄だったんだ
僕は いちばん大切なものを 見失っていたんだ
それはガラスのようにもろいけれど 君がいたから 砕けなかったのに
僕は 囚人になってしまった
人形のように されてしまった
大切なものを 失ったからなんだ
それは ガラスよりも もろいけれど
ガラスなんかより ずっと 大切なものだったんだ
僕は 砕けてしまった
もう ここからは 出られないのか?
永遠に ガラスの要塞に 囚われたままなのか?
何も 考えられない
僕は 砕けてしまったから
でも これだけは わかるんだ
もし いつか この ガラスの要塞を 出られるときが 来たのなら
また 君と 笑い合いたい
そして 気づくだろう
いちばん 大切なものの 存在を
聞くだろう
ガラスの要塞が 粉々に 砕ける音を
そのときになって やっと わかるんだ
ガラスの要塞なんて なかったんだよ