小説

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【小説】シャッポを脱がせる守衛さん【ショートショート】

学校の授業参観の日。  登校したケンジくんとその両親は、守衛さんから声をかけられた。 「こら、ケンジくん! シャッポを脱...
桜の朽木に虫の這うこと【朗読 こーたろ怪談さん】

第2話 その男、似嵐鏡月

YouTube  東京都と神奈川県の辺境に位置する山脈地帯。  とびきり標高の高いところの一角をすっぽり削り取って、この...
桜の朽木に虫の這うこと【朗読 こーたろ怪談さん】

第1話 ウツロとアクタ

<こーたろ怪談さんによる朗読音声> YouTube <本文> 「人間って、何だろう?」 ウツロがそう呟いたとき、アクタは...
ユニコーンの角

語りたくてしかたのないことだからむしろ沈黙する

放課後、帰る支度をしてい有栖川達也ありすがわ たつやの顔を、宇佐木眠兎うさぎ みんとは後ろ手にのぞき込んだ。 「ねえ、有...
サブスクリプション彼女

第2話 デ、エ、ト

「そろそろか……」  公園の時計はもうすぐ九時だ。  待ち合わせ場所はこの銅像の前で合ってるよな。  さてさて、パソコン...
地獄のゆりかご

胃袋が破れないように

空腹先生ムシュー・ラペティのご降臨とあいなったアスタロト猊下げいかと僕は、ニスロク料理長が次々と運んでくる色とりどりの料...
異世界転生でわかる物理学

シュレーディンガーの猫

「神様、シュレーディンガーの猫ってなんですか?」 「あー、シュレ猫な。お前なんかにゃ無理ゲー」 「『シュレ猫』っていうん...
ある吟遊詩人の歌

図書館船

あるところにとても本の大好きな男がいました。  その男は本が好きなあまり、大きな船を改造して、図書館にしてしまいました。...
地獄のゆりかご

ゆりかごに流星の降り注ぐ

万魔殿パンデモニウムの切り立った一角いっかくにあるテラスで、アスタロト猊下げいかはぼうっと遠くのほうを見つめていらっしゃ...
ある吟遊詩人の歌

砂糖の城

むかしむかしある国に、砂糖の大好きな王様がいました。  王様はあんまり砂糖が好きなので、とうとう砂糖でお城を作ってしまい...
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